考察と呟き

各ルートを見渡してみると、アーチャーの矛盾に気付く。Fateルートでは士郎の手助けをし、UBWでは士郎に対して敵意を剥き出しにし対決を望み、HFでは士郎の進む信念に対して疑問を投げかける…というような様々な態度を示すアーチャーが見られる。

なんだかなーと思い、どうやったらこの矛盾を自分の中で説明付け消化できるのか、と考えた。その疑問を解消する糸口になった部分がコレ。

「士郎。どうして貴方がこれを持っているの。それにこんなになるまで握り締めてるなんて正気?」

「どうしてって、お守りがわりに持ってるだけだ。これは、確か」

拾ったものだ。

何処でだろう。

簡単な、忘れられない事なのに、どうしても記憶の引き出しから出てこない。

だと言うのに、俺以外の何者か、左腕に残るモノが、それを、今の俺以上に知っていた。

「……その、大切なもの、なんだ。それは、肌身離さず、最期まで、持っていない、と」

自分のものではない言葉がこぼれる。

(中略)

「違うわ。わたしのは空っぽだけど、士郎のは少しだけ残ってる。取るに足りない量だけど、それでも、使われたからには意味があるんだわ」

そしてこの後、TrueEND場面で士郎の命を助けるのがこのペンダントだ。恥ずかしながら、この伏線は再プレイするまで気付かなかった。

ここで、セイバールートであるFateのアーチャーのペンダントもまた空っぽであるということに注目したい。

FateルートとUBWのアーチャーとHFのアーチャーが同一だとするならば、この空っぽのペンダントの説明も付くが、いったいこのアーチャーはどんな過去を持ったアーチャーなのか、一体どこで士郎が持っていたペンダントの残りの魔力を使ったのか。

なんだかこんがらがってしまうが、整理すると

これらの事実からどんな結論が得られるだろうか。

そもそもこのFateという世界観でいう平行世界という概念はどういうものなのかというのがネックとなってくるが、このあたりは敢えて無視して可能性を列挙してみる。

平行世界の概念を考えるとこの辺りが妥当だろう。

そしてちょっと奇抜な発想になるかもしれないが以下も自分の推測として挙げておく。

それぞれのルートのアーチャーは、それぞれのルートで成長した士郎の姿である。

アーチャーの態度と、ペンダントによる伏線から考えられる。Fateルートに士郎を手助けしたのは助けられなかったセイバーを救いたかったからで、UBWだと、アーチャーを否定して理想に邁進した士郎はやはり間違いだったと思ったためで、HFだと、自分の理想と行動が自分自身の罪を増幅させたことを士郎に説き、彼自身に選択させようとしている。

それぞれのルートのアーチャーの態度は、そのままそれぞれのルートの士郎の姿だからということも可能ではないか、ということ。

そもそもアーチャーは凛の名前や自分の理想と士郎への嫌悪は思い出せているものの、そのほかのことを思い出しているかどうかは定かではない。つまり、アーチャー自身どんな過去を通ってきたのかすら憶えていないわけで磨耗して忘れていると彼は考えているが、実はその記憶を何らかの力で消されたのかもしれないということがいえる。過去を覚えてはいないが対象に対する感情や欲動は覚えているというあたりなんか罠、というかんじがしてどうも如何せん。

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