漫画描写
漫画の構図選び

ダイの大冒険のコマ割りの中にある構図の使い方をちょっと研究。
- アップ表情
- キャラの心情を示している
- コマとコマの間に一呼吸置く
- セリフと独白を共に置き、文字をここで一気に書いていることが多い。説明など。
- コマ割りと関係しているが表情の転換を示すこともある。
- キャラの心情の変化ということに注目させる。
- アップ目
- 殆ど使われていない。使われているとすれば、目と口までがギリギリコマに収まるくらい。アップ顔と同様の目的で使用されることが多い。少女マンガには顕著。
- 衝撃的な心情であるということに注目させる。
- アップ複数人
- 主に会話とキャラ同士の表情のやりとりを示している。
- 説明的なセリフ、状況進行など。
- 複数人で話しているということに注目させる。
- ロングあおり
- キャラの心情と時間滞空(時間が他よりも多く流れ静止しているように感じる様子)を示している。
- キャラの心情(落胆、怒りなどの感情を表情を敢えて見せずに表す)を示している。
- 人物がその場のどこにいるかということに注目させる。
- ロング正常
- 全体の様子(位置関係、人数)が把握できることを示している。
- アップ複数人と同様。集中線とスピード線と視線誘導の引きとアップの効果をそれぞれ理解して使う。
- 人物がその場のどこにいるかということに注目させる。
- ロング俯瞰
- 全体の様子(位置関係、人数)が把握できることを示している。
- キャラの心情(落胆、怒りなどの感情を表情を敢えて見せずに表す)を示している。
- 人物がその場のどこにいるかということに注目させる。
- キャラの位置が中心である場合はキャラに、キャラの位置がまばらである場合は視線を分散させるか統一した視線に持って行かせる。
また、コマの構図だけでなく構図から更にどこに注意を向けさせるかを考えることで目的の表現したいものをもっと忠実に描き出すことが出来る。
漫画のコマ

縦に4個コマ、2種類のバージョンが用意されています。よくやってしまう失敗の例が右のコマ、改善方法の一つとしての例が左のコマです。
1コマ目は右も左も同様に同じ構図で歩いている様子を示し、2コマ目も同様に歩いている人物の表情や顔の状態(ここでは割愛していますが)を示しています。そして右と左で違うのが3コマ目で、4コマ目にはまた同様の構図に戻ります。
右のコマが明らかに分かりにくいということが解かるのではないでしょうか。それは何故か。
右のコマでは表情のアップの次に足元に来ています。歩いている様子を示しているんだからいいんでないの?という意見もあると思います。確かに、表現したいものが歩いている足にあるのならば足をアップして描くのも手でしょう。ですがこの場合の流れではNGだと考えられます。1から2コマ目への流れ、そして3コマ目へと流れ込む視点が阻害されており、更に、1コマから2コマの意味付けが全て破棄されてしまうからです。
文章に起こしてみると分かりやすいでしょう。 右では、「彼は長い廊下を歩いていた。その中でふと目にとまったものがありそちらのほうに顔を傾ける。一歩二歩と歩く。何かが見えた」。左では「彼は長い廊下を歩いていた。その中でふと目にとまったものがありそちらのほうに顔を傾ける。ドアが視界に映る。何かが見えた」と表現できます。句点でコマの分割をしていますが、「一歩二歩と歩く。」という一文があるだけで既に蛇足であり、それ以前の文章を見返しても、何故顔を向けのかが読者に伝わらず、その1Pはまるまるわけがわからないページと化してしまいます。
アップとロングを交互にコマ割りする、といいう考え方もありますが、アップとロングをただ使っただけでは視点の移動の激しさに寧ろ読みにくさすら感じてしまいます。ロング→アップ→アップ→アップという使い方でも、主体者(主人公などの一定の視点を持たせた人物)の視点に添うものであれば無駄なコマというのは省けると考えられるでしょう。
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- 創作描写
- 創作関連、漫画、小説の描写についての考察。
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