創作描写
ライトノベル
ライトノベルは難しい。部分的には難しい言葉は頻出しなくても良い程度を保ち、戦闘シーンなどの主要な場面は不必要なと言われるまでに詳述する。こと戦闘シーンにおいては途端に出現する語彙が増えるというか。不必要な部分は削り、盛り上げる場面でここぞとばかりに記述。そういうメリハリが昂揚感を生み出し読者を世界観にはめるのだろう。
冒頭ではキャラクターへの感情移入が重要視される。引き、盛り上げの緩急がスピード感、焦燥感を感じさせる。
「彼は閑散とした場所を歩いていた。」という描写は客観的であり、そのような描写を持ってくる場合、この先の精密な心情描写が書きにくい。例え描写したとしても、感情移入のしにくいものになってしまう「閑散とした場所をあてもなく歩いた。茫洋と拡がる大地の空気を胸いっぱいに吸い込むと、肺が浄化されていくように感じた。」と主観的な捉え方だと感情移入がし易くなる。世界観への没入はその先の説明が必要になる。先ずは感情の統制を狙うべきだろう。冒頭の描写は感情移入が目的であったほうが効率が良い。
小説の戦闘シーンがやはり巧くいかず悪戦苦闘。飛んだ事実とか、攻撃した事実は挙動の後につく最終的なもので、それまでの攻撃動作に移る過程を描くのが大事と思う。跳躍→蹴り→離れる→構えのような連続動作を相手との動作においてより合理的な動きと為すかが問題であって云々。
今更ながら気付いたのだが、巧い人の文章というものは文節文節、一文一文に全く無駄が無い。それでいて描写は細やか。それぞれが伏線のように意味を持っていて、セリフ=地の文、思考=地の文の対比と共通が丁度いいバランスを保っている。文章はとてつもなく巧い、と思えて素晴らしい語彙の持ち主でも、このバランスが危うければ最後まで読みこなせないだろう。
この緩急は書き手のノリにも影響する。ノリが悪いとよく言われるように、自分の気持ちが文章にのっていないときというのは、文章を読み返してもどこか平坦で面白みの無いものと捉えてしまう。そしてその予測は当たっている。文章のバランスが掴めない、または違和感を感じているからで、そして同時にその感覚は文章に於いて成長しようとする兆しでもある。言葉で言い表せない違和感や焦燥感など。よくよく観察してみると、バランスが危うい人というのは、丁度綺麗なのにその意味を感じ取ることが出来ないイラストのように、文章の綺麗さを重視して意味を重視していない。
結果と過程と、思考と志向が分離している。思考があるから行動があって、行動があるから結果がある。結果があるから志向を生む。志向があるから然るべき思考がある。それを丹念に描写せず、外面を纏った言葉の綺麗さを重視しているため、言葉一つ一つを追おうとする動機が読者に生まれないことも多くなる。一つ一つの文が本当に意味のあるものなのか検討するべきだろう。
漫画
ギャグで素晴らしいもの、といえばすごいよ!!まさるさんや昔に遡ればあいつら100%伝説などが代表される。そのギャグは蛇足ではありえない。
すごいよ!!まさるさんのように終始ギャグがメインであるならば、終始テンションを上げていけば良いため蛇足となるような印象を与え辛いが、ストーリーに何らかの進展や動きがなければならない話の場合は、何がしかの演出が蛇足となることも多々ある。ただ、それがジャンプ誌というような有名雑誌に載る作家もまたよくそれらの演出を蛇足として取り扱ってしまうことも問題。要するに、取りあえずキャラ性を演出する為にこのエピソードいれとこうのような諦めと妥協が感じられてしまう。
ギャグに限らず、一見ほのぼのとしたシーンや下ネタでもいい。キャラ性がストーリーを動かし、ストーリーの中核を担っている。だからエピソードがキャラ性を作ると、作者や読者はともすれば思ってしまう。
確かに、キャラがストーリーを動かしているのは事実だが、ストーリーがあるからこそ、そこにキャラがあることに忘れがちになっているのもまた事実。 ストーリーの流れがキャラ性を作っている。しかしながら、だからこそ、キャラ性がそこにそのまま確固としてあるように感じてしまうのだ。
一見蛇足のように見える、唐突なエピソードの挿入はそのことが関連しているのではないか、と思う。 寧ろそんなことをするぐらいならストーリーそのものに盛り込んだり伏線に置き換えてエピソードを組めばいいのだ。
私でも気をつければできることなので、ジャンプの連載作家ならばおそらくできないなんてことは絶対ないだろう。なのにそういうのが散見されるのはどういうことなのか。勢いがあれば読者はついてくると思って読者を舐めているか、純粋に書けない、ということもありえる。
漫画では「無駄を徹底的に省く」が常套句であるため、このような蛇足は、いかに効果的にキャラの魅力をあげようとエピソードを盛り込んだところで逆効果だ。なぜなら、勢いがある単独のエピソードは逆にストーリーの勢いを相殺してしまう所以である。
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- 漫画描写
- 漫画に関して色々と考えてみる。
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